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ヒットエンドにゃんEX
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2018年 06月 22日
老猫わび 死を迎えるまで  〈穏やかな覚悟〉
今年1月初旬、豪徳寺にある名医に出会い
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わびは再びみんなのもとへ戻ることができた



文 ふじきせき
最期が近い老猫の飼い主さんへ

6月12日
14時30分から16時30分の間に
彼女は一人で息を引き取った
5匹の〝老猫”の死を経験し
5匹目のわびの死で、初めて
〝少しでも苦しまず死を迎える方法”
を知った気がした今回

それが正しいのかは定かではないが
最期が間近と感じた時
『低体温症を手伝う』
という方法をとった

保護猫わび(雌の老猫)のお話
昨年12月末、急変
急いで病院に連れて行くも、
いつもの獣医さんはやめられ、
新しくなった病院の空間がそこにあった

年末とあって、年明けに改めて詳しく治療をするという事だった
助かるのか?については、このままだと1月持たないだろうとのこと
泊まりで血管からの点滴を3度は行うことをすすめられた
かなりの費用となる

とりあえず点滴だけはしてもらえることとなったが
血液検査などは年明けにと言われ・・・

以前の獣医さんの時、点滴1500円だったが、
新しい獣医さんになると、同じ皮下点滴も3500円
それだけでは済まず、ビタミン入れたりなんやかんや・・・
5000円軽く越す
しかし、覚悟を決めた!

帰り際、ふといつもの観葉植物たちが目に入ってきた
あんなに青々してたはずの観葉植物たちが
見るも無残に茶色くなって息絶え、そのまま放置されていた

その日のうちに病院を探した

そして藁をもすがる思いで見つけた所が
世田谷1安い、でも腕は立つ!
そんな病院だった

12月29日、わびを連れて行く
その場で血液検査
名医と言われるだけある注射の技術を魅せつけられた思いがした瞬間、
安堵感も・・・
結果を待たず次の指示は、

明日も明後日も来院

ん?年末のお休みいつ?
表向き大みそかがお休みも、
救急レベルは関係なしに治療されるらしい

血液結果は案の定腎臓病末期
前の病院ではもって1月と言われたが、
2月くらいは持つだろうと診断
上手く行けば3月と・・・

血管からの点滴は入院が課せられ、逆にストレスとなることもあるそうだ
どっちにしろもう回復が見込めないのなら、
苦しまず静かに逝くことを選択

一日150ccの薬入りの点滴に、シリンジからの流動食

月1,2回の血液検査で、
度々細かな指示を頂きながら過ごす
持って3月と言われた時期も過ぎ
いつしか6月を迎えようとしていた

しかし、このころ私自信自分を見失っていた
ただただ一日でも長生きさせたい
そんな思いから、これっぽっちもわびの気持ちなど考えなくなっていた
シリンジ片手に、嫌がるわびに無理やり食事をさせた
私を避ける日々
点滴も最後は一日250ccにまで増えていたが
それも私のエゴだった

5月31日
顔のむくみが取れず、息が苦しそうだった

6月1日朝
病院へ向かう
もうすぐ病院と言う時だった
激しく苦しみ始めた
病院に着くと、異変を察知した先生が
順番待たず黙って奥の診察台に運んで行った
まず酸素で呼吸を整えさせていたようだ
(後で知ったことだが、苦しい状態で死ぬ寸前だったみたいで)
そしてすぐさまレントゲン
院長先生がエコー検査みたいなものでチェックした後
すぐ注射器で肺の水を抜いた
目の前で繰り広げられた素早い治療に感動さえ覚え・・・

そして酸素室に入れられた
次の日に様子を見に行くも、
もう一日の入院を言い渡された

そして二日の入院を終え、迎えに行くと
可愛い瞳で幸せそうに座っていた
先生たちに可愛がられていたようで、
再び人間への信頼感も取り戻していたようだった
わびにとっては、帰宅するより
このままここで過ごしたいんじゃないかとさえ思えた

まるで温泉の旅からご帰宅のような振る舞いを見せるわび
その姿を目にした時、
苦しい延命より
残された時間を穏やかに過ごさせよう

と決めた瞬間でもあった

続く・・・


by fujiki-seki | 2018-06-22 10:28 | 猫だって歳をとる
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