俺ガス サバトラの雄猫16歳
俺には一緒に拾われ、16年間生活を共にしている姉がいる
名はグレ、キジトラの老猫である
俺はずっと仲良くしたいといつも思ているが、グレは俺と距離を取りたがる
そばに居たいのに・・・
そんなある日のこと
飼い主が俺に
『ガス~、箱からなんか出てるよ~♪』
と言いながら、箱ベットの方を指差した
微妙に動いていたそれに、本能が疼く
そして近づいてすぐ
〝まずい!”と焦る俺
箱ベットには姉グレがいたのだ
目があったら絶対怒るだろうと、あわてながらも、猫パンチがこないよう
何事もなかったように静かに向きを変える
ふ~、やばかった~
きっと飼い主は、俺がグレから猫パンチを浴びることを期待知っていたのだろうが、そうそう飼い主の期待通りなんかになるわけがない!
目さえ合わさなければ側に居ても怒らなくなったグレ
後ろ向きのまま、動かずこの後どうしようか考えていると、飼い主が俺たちを呼んだ(グレが俺に気付くじゃないか)と、ちょっとイラ!
静かに横になり、
グレの視界の邪魔にならないようにする
何となくグレの視線を感じるが動かなければ、
きっとスルーされるだろう
飼い主が思うほど、俺とグレはもめない
だから、どうどうと寝ることにした
ゆっくり・・・と思った時、
お尻の方に動きを感じる
気になるも振り向けず・・・
やっぱり緊張してしまう俺