俺ガス(サバトラの猫)
俺自身は、
〝利休ネズミ”の高貴な色だと思っているのだが・・・
飼い主からは、〝大きなネズミ”だの、色素が薄くてぼやけてるだの、何度撮っても白黒にしか映らないだの、時には汚れたモップだの、ひどい言われ方をしてきた俺
しかしここ最近、一種〝個性”と感じ、普段ひどい言われようも、見た瞬間すぐガス(俺)だと気付かれるみたいで、よかったのかもしれないと思うようになっている。
昨年9月1日に我が家に来た子猫も、今はすっかり大きく、いや大きくなり過ぎ
只今体重4・6Kの若猫に成長
キジトラ模様の雌・名前はビーコン
キジトラと言えば・・・
俺と共に拾われ、一緒に育った16歳のグレ
グレもキジトラ模様
深夜2時過ぎ、悲鳴が轟く
すぐさま飼い主が電気をつけ、
『大丈夫!』
と言いながら、とっさに抱き上げたキジトラは
暴れん坊ビーコンだった
間違っちゃったのだ、若猫ビーコンと老猫グレを・・・
ビーコンを抱え上げた瞬間
『お、重い・・・間違えた』
と、重さでそれが助けようとしたグレではなかったと知る飼い主
飼い主は、すかさず咳き込み苦しむグレを改めて抱き上げる
ビーコンはお構いなしに、抱き上げたグレに向かって飛びついてくる
こんな間違いがここ最近頻繁にみられる
ベットで横になって本を読んでいた飼い主夫婦の夫の方が、突然
『グレちゃんごめん・・・間違っちゃった~』
と、必死にグレに謝っていた
足元に入ってきたガラがキジトラだった
てっきりビーコンかと思い、足で転がして遊んだつもりが、俊敏に動けない老猫グレがされるがままに転がされいたのだ
何とな~く、軽さを覚えた飼い主が、再びキジトラに目をやると、そこにいたのは体重3Kちょっとの老猫グレだった
飼い主が慌てて転がし遊びを止めた時にはもう遅い
咳き込み始め苦しむグレ
人間で言うと、
まだ10代のビーコン
それに対し、

80過ぎのおばあちゃんのグレ
飼い主に言いたい
同じ遊びはやめてやってほしい
ビーコンにとっては遊びも、
グレにとっては命がけのハードなものでしかないのだ