わずかな日差しに包まれて・・・
穏やなひと時を過ごしていたは 
キジトラの
グレ
俺サバトラのガス
暖冬と言われていた割に、このところ急激な寒さを感じる
一年前、新猫わびが来ても、今まで通り俺やグレは午前中日差しの当たる一角でのんびり柔らかい日差しを味わって過ごしていた
しかし、今年は違った!
そう、暴れん坊キジトラビーコンの出現で、俺たちは活動範囲が狭まり、暖かな日差しも警戒しながら出ないと浴びることが出来なくなった
俺はそれでも飼い主バキが、箱ベットごと外の日の当たるベランダへ置いてくれるので、なんとかなっている
だが、怖がりのグレはそれが出来ず・・・
そんなグレも、日差しをよっぽど恋しく思ったのだろう
勇気をもって昨年冬まで過ごしていた場所へ
久しぶりの日差しが、優しくグレを包んでいた
俺も飼い主バキも、

そっとそんなグレを見守って・・・
毛づくろいものびのびできなかったここ最近のグレだったが、

以前の日向ぼっこを思い出したかのように、

自慢の長い脚を伸ばし丁寧な毛繕いを始めた
心に余裕を持ったのか、カメラを構えて彼女の様子を撮っていた飼い主バキに、

とってもおブスな表情でそばに寄るグレ♪
(可愛く撮ってやれよ~)と思うものの、かわいい時とおブスの時のギャップがある方がいいかも・・・とさえ思った幸せなひと時♪
そして

再びゆっくり毛づくろい
穏やかなひと時を過ごしていた時、グレの動きが止まった!

どうしたのか?
それと同時に飼い主バキが
『あっ、あんたいつ来たの?』
と・・・
そこにはあの“暴れん坊怪獣・ビーコン”の姿が~!
何かするわけでもないからと、飼い主バキはそのまま放って置いたが、俺は心配で心配で・・・
何か事が起こってからでないと、いや起きてもすぐに動かない飼い主バキだからこそ、俺は焦った
案の定それは起こった!
グレに突然怪獣ビーコンが襲い掛かる
グレは昔のような俊敏さはもうない 
瞬時に
(グレを助けてやってくれー!)と心の中で叫んだ時だった
バキから
『ガス助けてやってー!』と・・・
悲鳴を上げて攻撃を防御するのが精いっぱいのグレを、

俺はただ見ているしかできなかった
キジトラ同士なのになんで喧嘩するのか?
俺はしばらく自暴自棄になったが、ん?待てよ

俺じゃなく
『バキ、あんたが助けろよー!』と、言いたかった