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ヒットエンドにゃんEX
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2014年 01月 09日
“ターサー”にたずねよ 『憧れ』 1
憧れの   
“ターサー”にたずねよ 『憧れ』 1_b0166128_9274856.jpg
  
・・・箱

俺ガス(サバトラオス猫)

俺の飼い主の夫は、ずっと前に一度マラソンを始めようとした時期もあったが、柔軟体操をするわけでもなく、普段使いのシューズ(?)と呼べない靴で走ってすぐ病院通いに陥りそのままに・・・





それから年を重ね、本気で健康を考え始めたとき、東都リーグの選手たちの鍛えられた体を見て偉そなことを言うなら自らも恥ずかしくない体にせねばと・・・
直ぐに“マラソンについて”ネットで検索すると、まずシューズや走る前のウォーミングアップの重要性を知ることとなった

2012年1月、走ることを決意
まずはシューズ・・・
2012年1月13日渋谷のスポーツ店へ出向き、初心者用のシューズを求めた
その時のおにゃじにとっては、それはそれは勇気のいる出来事でもあったようだが、店員さんの優しい対応がおにゃじに勇気を与えてくれた。それも定価より半額になっていたので、シューズではなく“マラソン続けられなくても・・・”という弱気な気持ちもちょっと楽になったとか・・・
初めてのランシューズは、ナイキ 
“ターサー”にたずねよ 『憧れ』 1_b0166128_9335229.jpg
今はウォーキング用で活躍

そして、俺の飼い主である妻バキに馬鹿にされながらも、翌14日からほんの少し走ってみた
それから・・・
初めて5Kを走った時、5K40分だった・・・1K8分で走ったことになる
初めて10Kを走った時、10K1時間20分・・・1K8分ではあるが、距離が延びた
唯一おにゃじの長所である『コツコツ努力』を重ね、一年で体重16kg落とした

目標体重になった頃には、痩せるとか健康上の話ではなく、タイム的にはまだまだも“走る”ことが気持ちいいと感じるようになってきたようで、マラソン大会というものに出たくなったおにゃじ

妻バキは、夫の初マラソン大会には全く興味がなくおにゃじは初マラソンに心細くもひとりで参加
初マラソンは走り始めてまだ半年も経っていなかったのですが、5月4日の初夏の良い季節
マラソンといっても、まだハーフの段階だが・・・
“第24日春日部大凧マラソン大会”→様子はこちらクリック

マラソンに全く興味のなかった妻バキが、10月13日“荒川30K秋”の30Kマラソンのパンフレットを見たとき、突然同行すると言い始めた
後で知ったが、参加者に配られるドーナツに惹かれたらしい・・・
そしてちゃっかりおにゃじの食すべきドーナツは、案の定バキの胃袋への渡った
その“荒川30K秋”の模様はこちら→クリック
バキはこの日を境に、トップグループの凄い走りに魅了され、夫のマラソン大会には欠かさずついて行くようになった
ただ、本人全く走りはしないが・・・

初“フル”マラソンは、2012年11月25日記録の出やすいコースと言われるつくばマラソンだった
その時付き合ってくれたシューズ、 
 “アシックスのフェザーファイン” で4時間をなんとか切れたおにゃじ

コツコツ・・・再びフェザーファインとともに2013年3月24日“板橋シティマラソン”に参加し、三時間半を切ることができた
その一ヶ月後、4月21日“かすみがうらマラソン”でも豪雨の中、フェザーファインが頑張ってくれ、3時間半を切ることができた

この頃からだろうか、愛するフェザーファイン・・・のはずが、おにゃじの心に“ターサー”という文字がちらつき始める

妻バキはマラソン大会にくっついて行くと、夫の写真を撮り逃がすことは度々あるも、トップグループは細かく撮る
そしておにゃじに
  『こう走らないと~』
と、偉そうに指導・・・(と言っても、バキ本人は全く走らないのだが)

球場へ夫婦で行っても意見が合わずいつも一緒に観戦しない夫婦だが、そんなおにゃじとバキも唯一一緒に楽しむネタがある
それは、トップランナーたちのシューズ!

いつも上位ばかり見て喜んでいたバキは、あることに気づいた
ハーフ・フルマラソンの上位ランナーのシューズは、底の薄~いアシックス率が高いこと
走らないくせに、アシックスのシューズを覚えていくバキ

おにゃじがつい
『ターサーいいな~、ターサーなら少しは速く・・・』
と口を滑らすものなら、話が終わる前に
は~!?なに寝ぼけたこと言ってんの!』
と、バキに一喝される
バキにとってターサーとは、サブ3とかより、
   “ランパンランTが似合うランナーのシューズ”
なのである。
簡単に言うと、マラソン大会の前列に速いタイムで並んでるランナー達のことらしい

しかし、ターサーを履けるランナーに少しでも近づきたいおにゃじは、ひたすら走るしかなかった

マラソンを始めてから、愛読書が増えたおにゃじ
今まで毎月読んでいた “小説新潮” と “オール読物” に加え “ランナーズ” というマラソン雑誌も一緒に購入するようになった
なぜか走らないK8分のままの女・バキも、一緒にランナーズを読むようになっていた

昨年12月号の最初のページ
     論結、ターサー
と書かれた上に、ターサーについてターサー愛用のランナーたちの言葉が載っていた
おにゃじはそれを見つけると、喜び勇んでバキのもとへ・・・
そしてバキに読ませると、バキの瞳が潤み始めた

一体どこで泣くんだ?と、俺は思ったが、おにゃじも同じことを感じたらしく
『え?泣くとこある?』
と、そっと尋ねた

多くの意見に感銘を受けながら、その中でもバキの心に響いたのは・・・
走らない見るだけのバキも同じような気持ちになったというのが
『ターサーを選択している方見かけると、ちょっと恋をしてしまう。』
『熟練ランナーが履き倒したターサーを履いているのを見て憧れます。』
走らないバキも、もしランナーだったらと想像して同調したのが
『ターサーを履いているだけで速い人だと思われて、戸惑う。』
他にも
『ターサーを履いているときは抜かれたくない』
『レースの中で勇気を与えてくれるシューズ。』
『靴を言い訳にできないのがターサー。』
・・・
バキの想像が想像をふくらませ、いつしかランナーへの尊敬が芽生えたコメントも・・・
『足底筋のここの筋肉をつかって走りなさいと教えてくれ、良いフォームへ導いてくれる』
『練習量が落ちてしまう夏場、逆に練習量が増えました。』
『53歳で初めてサブスリー達成したのがターサーでした。』
・・・
まだまだ素晴らしいコメントが連立してたが、その中でバキの瞳を潤ませたのが
『今年の大阪国際女子マラソンで吐き気に見舞われ・・・。あの苦しみを一番分かってくれているのはこのターサーなんだなと思うと、なかなか次のターサーに乗り換えられずにいます。』
48歳の女性のコメントだが、まず大阪国際女子マラソン出場ってとこから、実力者であり経験豊富を感じさせ、そんなランナーが“乗り換えられず”というところから、シューズを単に道具と考えず、深い愛着と優しさを感じたらしい。

ウルウルしていたバキにおにゃじが
「最終的にターサーとは?」
と質問すると、
「それは56歳・北海道男性の
 『履くことができたランナーは、ターサーに選ばれた人』
というこのコメントに尽きる気がする」
と、走らない(走ってもK8分の)女バキがしみじみ言った。

おにゃじは、とても気になったコメントがあった
『店員さんにターサーで勝負してくださいと言われた』
『店主が「30K越して足が前へ出ないようになってきた頃にターサーの凄さがわかるよ」と』
というコメントである
おにゃじは言われたことがないという・・・今はまだターサーの似合うランナーではないということである

このターサーへの数々の思いを読み、悔しさと羨ましさと憧れと・・・おにゃじのターサーへの思いはますます強くなっていったのは確かである

2013年11月24日その思いを胸に、つくばマラソンに挑んだおにゃじはお腹痛かったらしいが、頑張って3時間半切りでゴールした
この時のシューズは、通販で購入したライトレーサー
フェザーファインから一気にターサーなんて勇気がなく・・・とりあえずライトレーサーで。

三度目の三時間半切りだったこの日、ほんの少しずつターサーに近づいた気がしたおにゃじ

   ついにおにゃじの反乱が!
つづく・・・
by fujiki-seki | 2014-01-09 10:01 | 2014 おにゃじ“走る” 
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