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ヒットエンドにゃんEX
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2013年 12月 18日
一夜のパンダ 後編
俺ガス サバトラのオス猫・・・室内飼い

昼間のポカポカ陽気に比べ、朝夕の急激な冷え込みを感じさせる秋の日のお話のつづき。

外で救いを求めているようなにゃんこの声・・・

一夜のパンダ 前編 →ここクリック♪

パンダ模様で、俺の2・3倍はありそうな大きなにゃんこを、飼い主バキが保護して部屋に連れてきた。
夫の心配をよそに、バキは
『こんないい子で手入れも行き届いてるし・・・なんたってこの大きさだから絶対下のおうちのにゃんこだって♪』
と、自信をもって断言し、下の階のお部屋のそばの掲示板に
“パンダ模様のにゃんこ保護してます”
と、紙を貼らせてもらって飼い主さんを待っていた。





夜、遅い夕食も終わり、下の方が帰ってこられた雰囲気を感じ取りながら、お迎えを待っていたバキたち

そしてしばらくすると
  “ピンポ~ン♪”
バキは『来た来たお迎え!』と喜び勇んで玄関へ・・・

しかし、しばらくすると不安そうに戻ってきたバキに、おにゃじがどうしたのか尋ねると
『下の(階の猫)子じゃないって!』
下の方は、ちょっと心当たりがあって訪ねて来てくださったのだ。

とりあえず一晩待とうということになったのだが、そのおとなしくも子猫をそのまま巨大化したようなふっくら感と、不安そうにしながらも人間を信じきった雰囲気、そしてどこかお間抜けな表情がおにゃじのハートをゲットした!
おにゃじがいつになくはしゃぐ・・・
そんなおにゃじを見る俺たちは、ただただ不安が倍増する

怖がるわけではないが、媚を売るわけでもなく、カリカリがあってもお腹いっぱいなら必要以上に欲することもなく、バキに抱っこしてもされるがまま・・・

おにゃじはそんなパンダを見て
『こんな可愛いのに迎えに来ないなんて、なんて飼い主だ!うちで飼っちゃおう!』
と、半分怒りを含ませながら、思わぬ宣言

おい、ちょっと待ってくれ~
勘弁してくれよ~
こんなでかいパンダみたいな猫なんて!
きっとバキもおにゃじも気に入ってしまったようで・・・愛情が3分の1になり、俺はいいとしてもグレがまたストレスいっぱいで動けなくなってしまうかも。。。

グレは、時折行ったり来たりするパンダ猫を高い棚の上から眺めるだけだった・・・
きっと複雑な思いを胸に抱きながらも、冷静を装っていたように俺には見えた

そろそろ寝る時間になるも、パンダ猫は落ち着かないようで、小声で鳴く。
するとバキだけでなく、おにゃじまでそばに行って
『どうした?』
と優しく問いかける。

小声でフラフラするも、ついでにスリスリ匂いをつけて回っていやがる!
しばらくすると、押し入れに入って寝てしまったようだ

それを見計らって、俺はすぐさまパンダ猫のスリスリしたところに、俺もスリスリしてやった!
  ここは俺とグレのテリトリーだから・・・

翌日、朝からおにゃじは何となく嬉しそう♪
パンダ猫がずっと前から一緒にいるかのように、逃げたりもせずユルユル部屋の中を動いていた
ただただ『可愛いな~』というおにゃじ・・・
そして『きっと捨てたんだよ、このスピードならうちで飼えるし・・・』と、もうおにゃじは飼う気満々で
仕事に出かけた

下の階の方から、お隣のにゃんこかもしれないと言われ、お隣さんはお仕事が忙しく、朝早く夜遅いとのこと・・・
バキは、すでに出かけられたそのおうちのポストに、パンダ猫保護のお手紙を入れておいたそうだ。

一夜を過ごしたパンダ猫は、もう我が物顔でユラユラ部屋の中を通り過ぎ、時にはベットの中、時にはテーブルの下、眠くなると押入れの中・・・
バキは警戒しながらも窓を大きく開けてみた
すると外に興味を持つどころか、押し入れに逃げ込んでしまった!
外が嫌いらしい・・・もしかしたら、今回のことで嫌いになったのかも。


夜8時ころ・・・

   ピンポ~ン♪ 

バキは何となくのっそり出て行った
玄関の向こうには、赤ちゃんを抱いた若いママさんが立っていた
ポストの手紙を見るや、取るものもとりあえずすぐにうちにやってきたのだ

ママさん曰く、パンダ猫は一切外には出ないという。
いつも押入れにいるので、昨日も押入れにいたものだと・・・

バキは
『いまお持ち(?)します♪押し入れで寝てるので・・・』
と言って、寝ぼけ眼のパンダ猫を連れてきた
慌てていらしたようで、部屋の中に立ち寄ることもなく赤ちゃんを抱いたままで来てしまったのママさんを見て、バキは
『お部屋まで抱っこしていきますよ、とってもいい子なんでうちで飼っちゃおうかと思ったくらいなんです~♪』
と・・・内心少しでも一緒にいたかったようだ。

若いママさんはただただ恐縮されていた。

おにゃじが帰ってきた
ただいまのあと、すかさず
『パンダはどこ?』
と・・・引き取られていったことを話すと、
『あんなにおとなしく可愛かったら、正直そのまま飼ってしまっていいと思ってた』
と、珍しく本音を話していた。
バキは
『あの子まだ若いのに、腎臓だか肝臓が悪くて、食事も病院のだって・・・』
と・・・欠点が見つからないバキは、あえて見つけた“飼ったら大変”の欠点を絞り出すようにおにゃじに話した。

その夜、パンダ猫の残像がおにゃじを諦めきれない何かで寂しくさせていたようだ。

なんだろう、本能がそうさせるのか?
空っぽのケージの中を散歩する俺
そんな俺を見て、おにゃじは
『パンダにガスも会いたいんだな~』
と言った。
俺(いや、本能だから・・・でも、なんか刺激にはなったのは確かもしれない)

パンダ猫は、飼い主さんがお洗濯を干しているとき、ちょっとばかり外に出て、日向ぼっこをし・・・いつしか爆睡!
気づくと締め出されていたってことらしかった
あの日以来、パンダ猫はお外に一切出てないようだ


たった一夜にして、
  おにゃじの心を掴んでしまったパンダ猫
                  ・・・の思い出話

by fujiki-seki | 2013-12-18 08:50 | ガス文庫2《俺は知ってる》
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