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ヒットエンドにゃんEX
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2013年 12月 17日
一夜のパンダ 前編
俺ガス
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サバトラのオス猫

夏が過ぎ去るとともに、秋の訪れは足早にくる
それでも昼間暖かな日差しが降り注ぐと、朝夕の肌寒さを忘れさせてくれる

しかし、やはり日が沈むと急激に気温が下がるのか寒くて寒くて・・・

そんな秋の夕暮れどきだったか・・・





外から猫の鳴き声が聞こえる
深夜や春先になると、猫たちの激しい喧嘩の声や、仲間を呼ぶ声・・・いろんな声が聞こえてくるが、この時の声はちょっと違っていた

聞いたことがある鳴き方と言ったらいいだろうか
そう、姉のグレがバイクの音に驚いてベランダから落下してしまい、必死に助けを求めていた“泣き”声と同じに俺には聞こえた→ (ここクリック) 

一瞬俺は慌て入るも、それ以上に飼い主バキが慌てながら
『ガスー、いる?グレ~どこ?』
と狭い部屋を駆け回っていた
俺たちの姿を確認すると
『絶対落下かなんかだよね~、どこの子かな~?』
と俺に振ってきたが、そんなこと俺が知るわけがない。

バキはベランダに出て
『どした?チュチュ・・・』
と、声のする辺りに声をかけていた。
どした?と聞かれたって、きっとこまるだろう?下に行って様子を見てやれよ~と。
その声は、いつしかバキのかける声に反応していた
バキも何となくそれに気づき、玄関を出て行った・・・

バキは猫を見つけるも、斜め下の1階のお宅の窓の下で鳴いていたので、捕まえるにも不法侵入になると思い、一旦捕獲を諦めた

バキが言うには“どこからどう見ても純粋たる室内飼いの猫”だという。
そのため、まず1階の各お部屋にピンポンして回るも、お留守

声のする辺りの2階のお宅訪問をしていた
『にゃんこ落ちてませんか?』
と、ちょっと変な質問も、しっかり優しく受け答えしてくださったらしい。
引っ越してきたばかりのお宅で、猫は飼っていなかったが、やはりさっきから声が気になってベランダから探していたそうだ(猫はちょうど上の階から角度的に見つけられないところにいた)

外は一気に冷え込んでいた
寒空の下、ますます“助けてモード”が激しく響き渡る

大丈夫なのだろうか?そんなことを思っていると、鳴き声がやんだ・・・しばらくして玄関が開き、ゆるゆる動くものが入ってきたのが見えた

バキ曰く・・・

バキは飼い猫と見るや、捕まえられるところまで“チッチ!”作戦でにゃんこを誘導
捕まえる際には、さすが室内にゃんこだけある!
自ら脇を広げる?かのように、抱き上げようとするバキに身を任せ、抱きついてきたという。

俺はTVでこんなにゃんこ、いやネコ科を見たことがある。
TVではそれを“パンダ”と呼んでいた
白地に黒模様の“パンダ”猫は、慌てる様子もなく、違和感を感じながらも安心していたようだった・・・が、俺たちを見て、一瞬固まった。
パンダは俺より一回り、いや、ふた回りくらい大きなヤツだった
バキは『よっしょ!』と言いながらパンダを持ち上げ、空っぽのケージに連れて行った。

実はちょっと前、ケージを買ったのだが、使用は2週間くらいで終わった。
引っ越していく女性に頼まれた若いメスの半野良飼い猫だった。
しかし、管理不行き届きで脱走
しっかり元の家のそばに戻っており、今もその辺りで生活している・・・もう、飼い主もその家さえないところだが。
今はバキが、その元家に通っている状態ではあるが・・・

ケージに入れるも、バキはケージから出して自由にさせた。
その綺麗な毛並みや、ふわふわの外を知らない肉球やら、部屋の間取りを知ってるかのような雰囲気に、病気の心配などはなさそうであると思ったらしい。

緩すぎる動きに、俺は少々強気になれ、そばに行ってクンクンした。
攻撃してこないが、その大きな図体で動かれるとちょっと怖くもあり、つい“フー”って言ってしまった。
言い慣れないフーはパンダの耳には届かず、俺をスルーして歩き回り始めた
俺は慌てていつもの高い棚に駆け上がり、身を潜め、パンダを観察してみた

グレ(俺の姉)は、パンダの存在に気づいていないようだったのか、パソコンの前のクッションの上でバキを待っていた

そんなグレにパンダが近寄って・・・と思ったら、グレを見つけた瞬間、パンダはステステ体を揺らしながら逃げていってしまった。
小心者のようだ・・・

肝心なバキはというと、夫のおにゃじメール
[猫を保護した]
とだけ・・・

実はバキはこの時点で下のお部屋のにゃんこだと決めつけいていた。
おとなしくも大きなにゃんこを3匹飼っており、2匹は見たことがある。
いつも夏の早朝にお庭を散歩・・・ときおり脱走♪
きっと残りの外に出ない1匹だと思っていたらしかった。
お手紙をドアに挟んで、飼い主さんが帰宅するまで置いておくことに・・・

おにゃじがおもいっきりブルーの顔で帰宅したが、バキの“下のにゃんこ”という断言に一安心

遅い夕食を食べていると、ゆるゆるっとパンダがおにゃじの横を突っ切っていく
おにゃじは動揺するも、その“警戒感なし!”の室内にゃんこの雰囲気を直ぐに感じ取り、目尻を下げる

パンダから言わせると、
『部屋を模様替えしたのか?飼い主の知り合いか?』
という位に感じていたのだろう。

多少の不安は見せながらも、餌もトイレも難なくクリア
ついでに伸びきった鋭い爪を、バキに抱えられながらチョキチョキ切られていた。
実は以前下の方から、爪切りが大変だと聞かされていたので、勝手に切ってやっていたのだ。
不思議と獣医さんに褒められるくらいバキの爪切りはなかなかのもので、俺たちも耳掃除と爪切りの時はいい子にしていられる。

時間が経つとパンダは押し入れに入ってしまった
飼い主さんが来るまで・・・と思っていると
 “ピンポーン♪”
と・・・来た~!

訪問者は、ニャンコ好きの下の階の方だったが・・・

つづく♪
by fujiki-seki | 2013-12-17 11:06 | ガス文庫2《俺は知ってる》
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