鮫島勇人選手
彼は、昨年2年生だった時、1塁をよく任せられていた
そして3年生になると、当然スタメン1塁手定着だと誰もが思ったと思う
彼自身も・・・
2010年春季リーグ、東洋大の初日の試合で彼は当然1塁を守る
彼はこの大切な日に、エラーをしてしまった・・・2つ
その内容があまりよくなかった
試合後、監督はかなりお怒りになられたそうだ。
その後、しばらく使ってもらえず、2人の1塁手が負傷した日にちょっとばかり1塁についたが、再びベンチでの控え選手となっていた
彼のしたエラーは、正直おごりから来たものに私には見えた
監督の怒りから、もしかして背番号まで取り上げられるかもしれないとさえ思った
今は2人の1塁手が守っている・・・彼にチャンスはなかなか回ってこない
6月12日・全日本大学野球選手権大会
八戸大対東洋大の準決勝
八戸大1対3東洋大で迎えた8回2アウト2・3塁の場面
球場にコールされたのは
代打 鮫島
彼は打席につく
いつもは打席について、構えるところなど全く興味のない私だが、この時ばかりはどうしても撮りたかった
彼がバットを立て投手を見つめる
タイムリーかアウトかどちらかしかない
彼は2-1からの4球目をレフトへ打ち返し
打球はグングン伸びて行き
2点タイムリー2塁打となった
レフトを見て彼は何を思っていたのだろう
東洋大応援席から歓声と大拍手
いつも見る観客の方もいらっしゃったし、その中には東都の試合だと東洋側とは反対の席に座られるお客さんも今回は東洋側にいらした。
みんな経緯を知っていたからこその拍手に感じられた。
代走を出され、2塁から戻ってくる彼はまだ不安な表情が伺える
きっとベンチ内の父親(?)から一声かけてもらったことだろう
こんな形でチャンスを与えるとは・・・凄い監督さんだ~!
この日東洋大は5対1で勝利した
勝ちの喜びと、人間教育の喜び・・・ともに味あわせていただいた日だった。
勝っても負けても、決勝戦は
東洋野球、できれば東都野球も混ぜ合わせた試合が観たい
試合内容は後日・・・