診療所からガスへ・・・
綺麗なお花が届いた♪
文:ふじきせき
ペット界の病院や葬儀屋の悪い噂は聞くし
実際経験もあった
そんな中、一昨年グレが亡くなった時
我が家にはとても良い葬儀屋さんに出会った
葬儀屋さんに、夫は
『また(ガス)もよろしく♪』
なんて、つい言ってしまったが
本当にお願いすることとなってしまった
飼い猫ガスが亡くなったのが2月10日夕方
ガスには悪いが、すでに息ある間に
亡きグレの火葬の領収書を探し出しておいた
そしてガスが息を引いとるとすぐ
埼玉の〝ペットセレモニー シオン”に電話
留守だった
実はお一人でまわられているので、
8時過ぎぐらいにでもかけようかと・・・
ペットセレモニー シオンは神奈川・千葉・東京にもあるのだが、
どうしても埼玉のグレを火葬していただいた方にお願いしたかった
夜8時電話が鳴った
シオンからだった
電話番号が記録されて、折り返しかけてきてくださったようだ
グレの記録が残っていたのだろう
住所や電話番号など一切質問されず
ガスの性別・体重・年齢などの質問が中心だった
12日に夫も私も昼なら一緒に送れる
偶然にも、昼は空いていると言う
11時にお願いした
11時ピッタリ来ていただいた
光によって色が変化するガスの毛の色
珍しい色ですねと言って下さった
嬉しかった
そっとガスを窯(?)に置く
カリカリと、猫草を添えた
優しく扱って下さることに
胸が締め付けられるも
この方で良かったと・・・
静かに窯の中へガスが送られた
そして扉が閉じられるも、
作業的ではないのがありがたかった
そして1時間くらいして・・・
ガスが戻って来た
お骨を拾う際、いろんな症状が見られるそうだ
グレの方は小さかったのに、
綺麗にグレの体の形も、頭蓋骨もしっかり崩れずにいた
喉仏もしっかりその形を残していた
しかしガスは、骨自体痩せてボロボロだった
喉仏も箸で触れると崩れて行った
鼻の辺りが本来ピンクがかるはずも
白かった
これはすでに嗅覚が効かない証拠だったと
痴呆症も進行しており、
頭蓋骨がしっかりめくれていた
グレの時と比べ、まるでヨレヨレだったことがわかる
ガスを悩ませた下あごの牙と、
弱々しいシッポの骨は形が残っており
それは粉にせず、後は粉末にしていただいた
丁寧で飼い主の心をわかってくれる
埼玉のペットセレモニーシオンの大出さんに
心から感謝して、小さくなったガスを受け取った
本来雄だと、一回り大きな骨壺らしいが、
グレと同じサイズだった
スカスカの骨はグレより断然少なかった
グレに比べ、
申し訳ないがガスの祭壇は地味だった
そして昨日、宅配便が届いた
ガス宛のお花だった
送り主は獣医さん
一気に華やいだガスの祭壇今年になってから、わびのついででお世話になり始めたが
もっと早く出会いたかったとすぐに思った病院だった
本当はここで宣伝したいぐらいだが
患者さんが途切れることはない
もの凄い人気の獣医さんで・・・
ガスの死で多くを学び
多くの感謝を実感できた