戦争をしたがる醜い心を持つ人間もいれば
決して戦おうとしない
平和な優しい怪獣もいる俺ガス(サバトラの猫)
今日は終戦記念日
一昨日、TVをつけたら
偶然池上氏の特攻隊の番組をやっていた
ゼロ戦だけでない〝特攻”と言うものを知った
そう言えば、飼い主バキの父親が
終戦間際、御前崎の海岸で訓練したという話を思い出した
御前崎海岸にアメリカが上陸するらしいと・・・
砂浜に穴を掘り、爆弾を抱え身を隠す
そう、その上を戦車なんかが通過すると爆発!
これも特攻行為なのかもと・・・
全く命なんか落としたいと思わないのに
子供もせざるを得ない空気
命令する人間は、安全なところから命令する
飼い主バキの実家のお寺に並ぶ
戦死した若い兵士たちの写真
行きたくもないところへ行かされ
死にたくもないのに国からの圧力で何も言えず死んでいく
その悔しい、いや寂しい気持ちが
どの写真の目にも現れていたことを思い出す
大広間で→
こちらクリック怪獣酒場の祭壇→
こちらクリック
今日は、行きたくもないところへ偶然にも飛んでしまい
戦いたくもないのに戦いを挑まれようとし・・・
しかし、決して戦おうとしない姿勢に
相手もそれを察知
平和とは、争いのない気持ちがあってこそ
そんな気持ちになる怪獣をご紹介
宇宙の片隅に、かつてウルトラマンと戦い倒された怪獣たちの墓場がある
怪獣墓場の墓守(?)シーボーズが、地球から打ち上げられた月ロケットと遭遇
来たくもないのに一緒に地球に来てしまった
怪獣=敵の発想から、科学特捜隊はシーボーズを攻撃!
しかし、戦う気はさらさらない
高層ビルに這い上がって、宇宙に飛んで帰ろうとするも、
彼には飛行能力が無かった
宇宙を見つめただただ悲しそうな声を・・・
戦いたくなんかない
地球人の未知への欲に巻き込まれただけである
宇宙人であるウルトラマンの協力もあって
無事帰還
あれから何年か経ち・・・
地球、いや川崎に毎年お盆になると
怪獣供養に怪獣酒場に訪れるシーボーズ
お客さんにご挨拶の前に
まずは供養の儀式
この日の席はお座敷
じっと広間で彼の来るのを待つ
キタキタ~♪
そっと足をあげて、ダダ店員さんに足を拭いてもらうのだが
何となく根っから大人しい風貌がにじみ出ている
まず奥からご挨拶
立ち姿は営業ではなく、
映像と同じ控えめな姿
ちびっことの撮影解禁
夏休みの最高の思い出になる
ちびっことの撮影に手をあげ、
怪獣風に振る舞う
一見怖そうにだって演出できるはずだが・・・
終わるとまた怖くないシーボーズに戻る
可愛いマスコットが持つ
三頭身で、赤ちゃんの鼻に近い目の位置の条件なく
それどころか、骸骨!
なのに、接すれば接するほど愛らしい怪獣である
次は、少年と同じポーズのリクエストに応え、
頑張って強そうなポーズに挑むも、
何となくにゃんこ手?ストーリーと同じ愛おしさが湧いてくる
一旦一匹での撮影に・・・
まずは怪獣らしく
つまりシーボーズらしさ無し!
こんな威勢のいい恰好、したことないだろう~!?
不満に思った飼い主が
『ハイ、笑って~♪』と定番(?)のリクエスト
するとシーボーズらしい
シーボーズ全開!
飼い主が友人のお嬢さん使って
記念撮影
ちょっと屈んで優しく頭に置かれた手がまたいい
そんな優しさあふれる雰囲気に、
名残惜しい少女が最後の握手を求めに・・・
それを見た少年が、
今度はシーボーズの胸に飛び込んできた
他の怪獣は、お話では凶暴だったりするも、
怪獣酒場では可愛さを魅せて人気者になる
しかし、シーボーズは違う
お話の中と同じなのだ
同じ戦いの嫌いな優しい物静かな怪獣なのだ
この時期だけ、怪獣酒場でシーボーズのストーリーの映像が流れる
ウルトラマンに促され、
帰還のための月ロケットにトボトボ進む
途中嫌だとすね、
ウルトラマンから説教を受け
ロケットまで連れて行かれる
そして
戦いのない自分の居場所へと・・・
人間より、よっぽどシーボーズの方は
争わない心を持っている
相手を傷つけない心を知っている
怪獣墓場は、シーボーズが
醜い争いから毎日守っているのだろう