悪魔がきたりてなんとやら・・・
その恐怖はまだその時は想像しえなかった俺ガスまさかこんなことになるとは・・・
昨年の12月28日、我が家にさびトラがやってきた
俺より若そうだが、すでに老猫の域に入っているようで、ついでに事故の後遺症持ち
ただ、人間に飼われていららしきその猫は、お行儀はよかった。
俺と一緒で争いは好まず、ある程度の距離を置きながら、俺とグレ(俺の姉15歳)とさびトラ“わび”は平和に静かに日々を過ごしていた。
・・・9月1日までは!
今年9月1日、悪夢の始まりはこの日からだった。
飼い主バキに電話が来た。
相手は夫のおにゃじである。
『どうしよう・・・小さな仔猫がすごい鳴いている』と・・・この時おにゃじは見て見ぬふりをして過ぎ去ろうとしたが、どうしてもできなかったようだ。
その仔猫は、公園の植え込みの中で、小さな体で全身遣って鳴いていたという。
我が家は半年前に猫を拾ったばかりで、やっと3匹が慣れ始めたという時・・・もうこれ以上飼う余裕はないと感じていたものの、放っておけなかったおにゃじ。
バキが一言
『捕まえられるなら捕まえてみれば…』と・・・そうはいっても、植え込みの中なかなか手を入れ辛く、
『ん~大変かも』と、おにゃじが言うと
『じゃあ放って置けば~、きっとそのまま死んじゃうだろうけどね』とバキが言い放った!
なんて冷たい女だと思うと共に、確かに猫を飼うとはそれなりの責任もいるのは確かである。
おにゃじは返答せずそのまま電話を切った・・・
そして数十分後、おにゃじのカバンから小さな小さな仔猫が体を震わせ顔をのぞかせた。
確かに放っておけば死んでしまいそうな痩せ細った、おにゃじの掌より小さな仔猫である。
おにゃじは、バキに仔猫を渡すと急いで近所の薬局に仔猫用のミルクを買いに走った。
その日、俺たち3匹は静かに仔猫を見守ることにした。
ミルクを飲んだ。
お腹が膨らむと眠くなったようで、俺の冬用のホッカイロを貸してやった ブランケットと俺のホッカイロに挟まれぬくぬく♪
弱々しい仔猫、サイズからして生まれたて?
それにしても目は開いている
いったい生まれてどれくらいたっているのだろう?
俺のモンプチをあげようと思ったが、
まだまだ赤ちゃん猫だから、まずは仔猫用フードでなきゃダメかにゃ?
その時はまだ平和だった
その時はまだかわいく思えた
その時は・・・まだ、その本性を知らなかった