6月12日 神宮球場にて
全国大学選手権 決勝戦(延長) 6~10回
慶應大対東洋大
高橋昭雄監督がつくり上げたダイヤモンド
ただし、このダイヤは自らの力で輝くことができる
こんにちは わたしグレ(メス猫)♪
今日は全日本大学野球選手権の後半をお送り致します
前半(1~5回)はこちら→
前半試合の詳細
慶應大
1 [8] 辰巳 (郡山)
H7 影山 (鎌倉学園)
2 [4] 金田 (土佐)
3 [7]8 宮本 (慶應義塾)
4 [9] 伊藤 (中京大中京)
5 [D] 伊場 (慶應義塾)
RD 川島 (岐阜)
6 [5] 山崎 (慶應義塾)
7 [2] 阿加多 (慶應義塾)
8 [3] 鈴木 (慶應義塾)
3 神田 (慶應義塾志木)
H 小野寺 (盛岡一)
3 渡邊 (慶應義塾)
9 [6] 福富 (慶應義塾)
Pー福谷(横須賀)
東洋大
1 [8] 小田 (九州学院)
2 [4] 上原 (帝京)
3 [6] 鈴木(大) (桐蔭学園)
4 [3] 戸田 (前橋工業)
5 [D] 藤本 (PL学園)
6 [9] 緒方 (PL学園)
7 [5] 立島 (北海)
5 鮫島 (浦和学院)
H 小柴 (東農大二)
5 森(椋) (東亜学園)
8 [7] 山口 (PL学園)
9 [2] 岡 (日大三)
R 坂本 (浦和学院)
Pー藤岡(桐生第一)
慶應大1対1東洋大
6回表(慶)
2 [4] 金田 2球目
142K打ち
レフト線寄りのヒットで出塁
3 [7]8 宮本
初球バントし、ピッチャーが捕球し
2塁送球しようか一瞬迷うが、
大事をとったのか1塁送球アウトに
ちなみにリーグ戦なら、思い切って2塁に投げていた打球でした
4 [9] 伊藤 2-2から2塁牽制
球が浮いているのが気になります
隣席バキが“振ったー!”って・・・
審判の手は上がらず、バットが止まったようです。
そして6球目隣席バキが拍手・・・も途中止まります
ボールコールで四球・・・惜しいです・・・腕の振りがバテ気味だからかもしれません
(藤岡さん踏ん張って~)
ここで監督がマウンドへ行きます
今回の大会で印象的だったのが、古葉監督の絶妙なタイム
この日の高橋昭雄監督のタイムも良いタイミングだと感じました。
5 [D] 伊場 変化球もストレートもファールで空振りが取れません5球目インコースつくと足に当たって1塁に向かうのですが『はい、戻って~』って戻されました
当たりに行っちゃったのね~♪
審判にゃいすジャッジ!
慶應大にしては珍しい泥臭さを感じたシーンです。当たりに行くのはよくないかもしれませんが、それだけ塁に出たい気持ちの表れで、そのジャッジは審判が正しくすればいいのです。
気になったのは、それだけ球威がないことの方・・・
ファーストファールフライに
6 [5] 山崎 2アウトもランナー1・2塁なので外野は前目に守ります
2球目
深~く飛び、タイムリーかと思ったら
ライト緒方さんがバックしフェンスで必死の捕球
ニャイスキャッチ♪って、ブルペンの投手達も拍手☆
6回裏(東)
2 [4] 上原 フラフラ~と上がった1塁線の打球を
セカンドが捕球
3 [6] 鈴木(大) 1-1から
148Kを叩き
鋭く二遊間を抜けるセンター返し
4 [3] 戸田 上体突っ込んだようなスイングでレフトフライ
5 [D] 藤本 2-0から
強烈な打球が
サード正面へ飛び、サードのグラブを弾いて、
勢いとまらず高~く上がりながらレフト前へ運ばれました・・・これこそ強襲らしい強襲の当たり♪
6 [9] 緒方 3-2後四球狙いせず145Kを強くスイングしファールすると、次の119Kインローを見送り四球
2アウト満塁
7 代打小柴 初球134Kボールでの入り・・・福谷投手冷静です
次も127Kのボール
カウント2-0から置きに来る確立は高いのですが、相手は福谷さんです。そうそう甘くはこないので、“待ち”かな?って思ったら、インコース低目を叩きレフトフライ
3-0覚悟の配球だったかもしれません・・・面白いかけ引きです
7回表(慶)
7 [2] 阿加多 3-2から
145K空振り三振
8 [3] 神田
120K空振り三振
9 [6] 福富
126K空振り三振
三連続三振も、本当はファールされた球で三振を取りたかったのかも知れず・・・球威の衰えが顕著に出ていたようですが、その中でどう抑えるか考えての好投
7回裏(東)
8 [7] 山口 サードゴロ
9 [2] 岡 2球目
左中間レフトフェンス到達の
2塁打
岡さんは正直打つ子ではなく、守るので一生懸命な子でした。
スイングはまだまだ遅いのですが、昨年の佐藤貴穂捕手のスイングに似ており、空振りもなかなか好きでした。
まさかこの試合で2塁打が打てちゃうとは♪
ここで慶應ベンチがマウンドへ相談に
その間、岡さんも相談
バキがすかさず『いま岡くん、“俺どうしたらいいっすか?”ってドキドキかもよ~』って意地悪なことを言ってました。
1 [8] 小田
144K見逃し三振
2 [4] 上原 ファーストゴロ
8回表(慶)
1 代打影山 3-2から138K主審の手は上がらず
四球
2 [4] 金田
初球バントでランナー2塁
3 [7]8 宮本 ライトへの深めの当たりも、
ライトの緒方さんが送球体勢で捕球したため、ランナースタートせず
このときのフライだと、タッチアップ可能だったかもしれませんが、やはり送球体勢に入られるとなかなか走れないようです
ここでまたマウンドへ・・・
4 [9] 伊藤 打球はショート後方へ上がりショート大地さんがバック
隣のバキが『大地捕るなー!』と、失礼なことを言ってる中、レフトの山口さんが前進してきて無事キャッチ♪
(大地さんだって、捕ろうと思えば捕れるもん・・・プン)
8回裏(東)
3 [6] 鈴木(大) 引っ掛けファーストゴロ
4 [3] 戸田 右中間深くも、わずかに芯を外れたのかセンターフライ
5 [D] 藤本
149K外ボールを空振り三振
福谷さんは、ボール球ながらここに来ても151Kマークされてました
9回表(慶)
5 [D] 伊場 2-1から
左中間抜かれる
2塁打
代走川島
6 [5] 山崎 進塁打を考えていたようなひっぱりも
キャッチャーフライ
7 [2] 阿加多 初球ボール、2・3球目はファールで積極的に行き、次その積極性を使ってストレートはボールでもカットだから変化球ボールでくるかな?と読んだところへ
118Kストライクで見逃し三振
8 代打小野寺 2球ストライクを見逃したあと、
3球目133K空振り三振
ノーアウト2塁を抑えられたものの、すでに藤岡さんのストレートは全く機能しておらず
9回裏(東)
6 [9] 緒方 2-2から粘り7球目飛ばすも延びたりずセンターフライ
HR狙ってるニャ~♪の当たり
7 [5] 森(椋)
148K空振り三振
8 [7] 山口 飛ばすもレフトフライ
あなたもHR狙ったのね~♪の当たり
延長戦突入
10回表(慶)
9 [6] 福富 2-1から
サードファールフライ
1 [8] 影山
139K空振り三振
2 [4] 金田 110K台後半から140K台前半での攻めで3-2、8球目145Kも外れて四球
ここで監督がマウンドへ
いつもは投球の仕草をされるのですが、いつもとちょっと様子が違います
ブルペンを気にしたり・・・もしかしたら交代?と思いましたが、そのまま
この時はおかしいな?としかわかりませんでしたが、後で知ったことは足の痙攣を起こしていたこと。
それでも藤岡さんはマウンドを降りません。
以前リーグ戦でいつだったか似たようなシーンが・・・中大の澤村さんもそんなことがあったっけ。
プロへの歩みかも♪
3 [7]8 宮本 2-2から140K低めいっぱい見逃し三振
ボールとコールされてもおかしくないほどコースを突いた渾身の1球
マウンドから藤岡さんは小走りにベンチへ戻ってきました
しかし、このときの彼の足はもう・・・
わたしはそんなことも知らず、のん気に18回まで記されているスコアボードを眺めながら“延長何回まで行っちゃうんだろう”とか思ってました。
10回裏(東)
9 [2] 岡 この日前打席で2塁打を打っている岡さんの打席ですが、2-2となり変化球でクルッとかな?と思ったら、
150Kを
ライトへ打ち返し出塁
失礼ながら予想外の喜び♪
代走坂本
バントできっちり送るのか、走らせて2塁から進塁打で上原さんか大地さんで勝負かな?
いろんな素人策をめぐらせ、出た結果は
『いつも通りに打ってけー♪』
それに対し、飼い主バキは
『あんた馬鹿じゃない?バントに決まってるでしょ!』
と・・・
1 [8] 小田 1塁牽制が入ります
そして初球、
打ったー!
打球はライナー性の良い当たりがグングン伸びて行き、
ライトスタンドへ消えていきました
サヨナラで東洋大優勝を決めました
試合結果
慶應大1対3×東洋大
このときのHRはまぐれとかではなく、打席に付く前の監督の指示通りに打ったものだそうです
“インコース真っ直ぐを狙え!”と・・・
そして指示通りに打っちゃう小田さんも凄い!
最後の最後まで東洋大野球を貫き通しました
リーグ戦では、大差のとき練習?ってバントと、苦しく追い詰められた時勝つためのバントを見ました。
しかしこの決勝戦、だれもがバントだろうと思ったシーンで、本来の自慢の東洋大の打撃を魅せつけました。
プロではボールが飛ばない飛ばないと言いますが、芯でしっかり捉えれば飛ぶのです!
打った小田さんはHRバッターではありません。
それどころか守備の人なんです、東洋大では。
力任せではなく、技術で飛ばせばいいのです。
打てないことをボールのせいにするプロに対し、アマが見せ付けたHRでもあったとわたしは思いました。
わたしは慶應の福谷投手と山形投手が好きなので、
『節電を理由に引き分けにしちゃってもいいかな?』
って言ったら、飼い主バキが
『勝たなきゃだめなの、東都は!毎年選ばれた選手が50人も入るエリートチームに勝たないと、東都リーグ自体に選手が集まらないのよ!』
と・・・結局東洋大ではなく、東都のためなんですよね~。
そう考えると、東都のために勝ってくれた東洋大に感謝でいっぱいです♪
慶應大は福谷投手の素晴しい投球が目立ちましたが、竹内投手・白村投手・そして“ドス!”と唸るような球をもつ山形投手と金の卵がいっぱい♪
神宮大会での早稲田との戦いで、高橋監督が大場投手(現ソフバ)をダイヤモンドといいました。
しかし、そのダイヤモンドは、大野捕手(現日ハム)がいつも磨いていました。
藤岡投手の代では、大学になって捕手になった佐藤捕手→岡捕手(現2年)が球を受けてました。
藤岡投手は同じダイヤモンドでも、自らの力で輝けるダイヤモンドだと思います
藤岡投手&小田外野手