春期東都大学野球リーグ1部・・・5月4日神宮球場にて
中央大対東洋大
2回表2アウトランナー3塁・カウント1-2からの4球目・・・ボール
しかしこの時
“左腕”での球速153K
不調ながらも10回完封勝利した藤岡投手は、中1日先発なのに、140K後半ばかり山ほど投げ、9回になってもその球速は衰えず、150Kで三振なんか取っちゃってるし~!
こんにちは わたしグレ♪
とってもとっても楽しい試合でした。
この日神宮で一番野球を楽しんだ人は、東洋大監督さんだと思いま~す♪
試合結果 中央大1対2×東洋大
スタメン
中央大
1 [D] 山元 (興南) HD 茂垣 (水戸桜ノ牧) HD 板井 (北海)
2 [8] 福田 (習志野)
3 [4] 西銘 (沖縄尚学)
4 [3] 井上 (崇徳)
5 [5] 島田 (常総学院)
6 [7] 上嶋 (常葉菊川) H7 杉沼 (秋田中央)
7 [2] 飯田 (常総学院)
8 [6] 関口 (桐蔭学園) H 石川 (浦和学院) 6 平松 (岡山理大附)
9 [9] 影山 (桐蔭学園)
P-島袋(興南) 鍵谷(北海)
東洋大
1 [8] 小田 (九州学院)
2 [4] 上原 (帝京)
3 [D] 藤本 (PL学園)
4 [6] 鈴木(大) (桐蔭学園)
5 [7] 山口 (PL学園)
6 [9] 緒方 (PL学園) H9 佐藤(秀) (帝京)
7 [3] 戸田 (前橋工業)
8 [2] 岡 (日大三) H2 森(智) (愛工大名電)
9 [5] 森(椋) (東亜学園)
P-藤岡(桐生第一)
東洋大の先発は完投後中1日での先発・藤岡貴裕投手
1回表(中)
1 [D] 山元 119~146K緩急で空振り三振
2 [8] 福田 0-2から
130K三遊間をゴロが抜けてレフト前ヒットで出塁
3 [4] 西銘 2球目を
西銘さんアシスト空振り
盗塁悪送球になり成功
3-2からも
150Kで空振り三振に
4 [3] 井上 142~148Kで低目を突いてくるも手を出さず四球
5 [5] 島田 148K空振り三振
真っ直ぐのみに絞っている中央大打者
中央大の先発は島袋洋奨投手
わたしの中では中央大エース♪
1回裏(東)
1 [8] 小田 140K・118K・117K・・・見逃し三振
2 [4] 上原 初球145Kもボール・2球目142Kストライク・3球目129K上手く合わせ三遊間を抜けるゴロヒットで出塁
3 [D] 藤本 バット折れて5-4-3併殺
前回よりまた一段とよく見えちゃう島袋さん♪
2回表(中)
6 代打杉沼 1球134Kあったけど、後6球は140K後半が大半・・・3-2から150Kもボールで四球
7 [2] 飯田 初球バントファールも作戦だったのか?1-1からバスター成功
ユルゴロショート正面のゴロのはずが、ショートの大地さんが逆を突かれセカンド方向に動いちゃったのでレフトへコロコロ抜けて行き、ノーアウト1・2塁に
8 [6] 関口 バントでランナー送り、1アウト2・3塁
早い回もここであの方登場!
初回の島袋さんの出来を見抜いたかのようなタイム
ベンチに下がる際も走ってる・・・つもり♪
9 [9] 影山 初球・2球目動かず・・・そして3球目スクイズ決行!
バッテリーの呼吸ピッタリに投げながら外して、後逸もすることなく、ランナー挟み、
3フィートルールでアウト
2アウトランナー3塁1-2からの4球目は
153Kマークもボール
3-2から振っていくも押された様なサードファールフライ
中央大のスクイズは外されましたが、この作戦は納得
中1日と言っても、藤岡投手から易々深い外野フライや、強く振ろうとスイングを大きめにしてのゴロゴーでの成功率を考えると、やはりスクイズでの得点が一番確率が高い気が致します。
2回裏(東)
4 [6] 鈴木(大) 128Kの後にボール球も147Kを見せ、低めすくい上げるもライトフライ
5 [7] 山口 1-2から145K外の球で空振り三振
6 [9] 緒方 1-1から146Kインコースストライクを入れ、外の145Kを振らせ空振り三振
藤岡さんほどの球速ではありませんが、左腕の球速としては速球派だと思いますし、球速というより変化球や上下左右を上手く使って球を絞らせません
藤岡さんとは対照的に、状態はとっても良い様に見える島袋さん♪
3回表(中)
1 代打茂垣 すべて140K中盤で4球投げ146K空振り三振
2 [8] 福田 145K打つもセカンド正面
3 [4] 西銘 149K・146K・そして146K良い打撃フォームで芯を捉えたー!
・・・と思ったのですが、力と重さに押し戻されたかのようなセンターフライ
3回裏(東)
7 [3] 戸田 144Kファール・133K2球続けて見逃して三振
8 [2] 岡 2-0からコントロールの良い投手ってことで、ストライクが来ると読み振るも、
ファーストファールフライ
9 [5] 森(椋) 2-2から高~く上がったセンターフライ
4回表(中)
4 [3] 井上 1-0から145K芯ずれてたかも・・・でも、
力で三遊間を割ってのゴロヒット
5 [5] 島田 2-0から
プッシュ気味もバントでランナー進めます
6 [7] 杉沼 148K打ち返すも、力に抑えられたようなユルっとファーストライナー
7 [2] 飯田 3-2から
前進守備の外野へ飛ばし、
ライトへのタイムリー3塁打
2アウトランナー3塁
8 [6] 関口 四球
2アウト1・3塁
ここで再び東洋ベンチから曲者・・・いや、監督さんが登場!
何の作戦かな?って観てると、手つきがなんか投球の際の球の軌道に見えました
毒舌バキが
『あっ、策じゃなく、恒例の技術指導だ・・・(一人爆笑)』
9 [9] 影山 2-2から変化球を空振り三振
5月4日の日に、真っ直ぐを逆方向へ強く打ち返され、このときも147Kファールにしており、変化球を使って三振をとりに来たようです
この回、中央大が先制 中央大1対0東洋大
4回裏(東)
1 [8] 小田 2-2から138K空振り三振
2 [4] 上原 2-2から121Kユルッと空振り三振
3 [D] 藤本 145Kインコースをファールさせたあと、143K見逃し三振
真っ直ぐを主体に組み立てていた投球を、この回は真っ直ぐに絞っていたらしかった前の2人には変化球ばかりで抑え、それを見ていたはずの3番目の打者にはストレートで左右を使って抑えます
インコースをきっちり決めてくるのも素晴しい♪
打者対投手というより、島袋さん対監督さんのかけ引きの戦いって感じです
5回表(中)
1 代打板井 1-1から
高~いショートフライ
2 [8] 福田 118Kストライクに見向きもせず、
完璧ストレート待ちでの148K叩き、
三遊間ゴロながらもレフトへ抜けるヒット
3 [4] 西銘 プッチュ気味のバントでランナー進めます
4 [3] 井上 129Kストライクを見逃した後、148Kを振るも空振り三振
この回抑えたものの、何となく初回から5回まで、変にストレートの球数が多く感じました。
相手が完璧にストレートだけ狙っているようでしたが、ストレートのボール球は思いのほか手を出してきませんでした。
5回裏(東)
4 [6] 鈴木(大) 148K外のボールをファールした後、
きっちりしとめ左中間へクリーンヒット
さすが2順目にはもうしとめている大地さん♪
5 [7] 山口 バントでランナー進めます
・・・って、バントした~!
いくらリードされても、相手投手を後半打ち崩せるとみると、バントはなかなかしてこない東洋大が、ここにきて5番打者にバント策
東洋ベンチの出方で、相手投手の能力がわかります。
6 代打佐藤(秀) 143Kつり球気味を空振り三振
7 [3] 戸田 初球119K空振りしたということは・・・2-2から143K空振り三振
初回2回はストレート中心も、3・4回は変化球が増え、中には変化球のみだった打者も・・・この回は再びストレート主体に
前の回の様子で東洋ベンチは狙い球を絞っていると思うので、東洋監督さん対島袋さんのかけ引きが薄っすらと表に出始めてきました
6回に入る前、唯一きっちりしとめることのできた主将・鈴木大地プチ講習会が行なわれてました
その効果はいかに・・・
6回表(中)
5 [5] 島田 ストレート狙いのスイングで
122Kをバットの先でレフトへヒット
6 [7] 杉沼 初球バント
ランナー大きく逃げ、タッチなくともすぐに3フィートルールでアウト!
プロはそれをしたら、球団ぐるみで苦情を審判に提出されてましたが、タッチなくとも横に逃げた時点でアウトのコールをしなければ、インプレー中なので他のランナーがいれば進塁してしまいます。
コールの速さも大切ですし、そのルールを身につけているのは当然のことなのでしょう、本当は。
7 [2]飯田 ストレートのみ狙っている打者に対し、145K・147K・147Kのストレート一辺倒の攻めで、149Kを逆方向への打撃で
一二塁間を抜けるライトへヒット
素人考えですが、同じ位の球速をずっと見ていての149Kと、100ちょっと位の変化球を見せられた後の149Kでは、肉眼には後者の149Kの方が速く感じるのではないのかにゃ?って。。。
1アウト1・3塁
もう、“あれ”しかないような場面!
8 [6] 関口 初球147Kストライク見逃し
そして2球目、
スクイズ キター!
いや、また外したー!
ランナー挟んでアウト
左腕なのに背中越しのランナーの動きで、きっちり外してくる藤岡さん
そして、その変化にしっかりついていく岡捕手
2アウトランナー3塁
関口さん、149K・133Kボール球をしっかり見ていくも、
150K空振り三振に
6回裏(東)
8 代打森(智) 初球128K狙ったようなスイングでファール
その後2球連続ファール・・・そして4球目、141K見逃し三振
9 [5] 森(椋) 3-2から
“はい、しとめました~”の左中間レフトスタンドへのHR
もしかしたら、8番の代打森さんの0-2からの見逃し三振に意味があったのかも・・・なんて勝手な想像をしてしまいました。
1 [8] 小田
センター前へクリーンヒット
センター福田さんが必死に突っ込むも
惜しくもワンバン捕球に・・・
ここでスコアボード
四球は島袋さん“0”
2 [4] 上原
深くもレフトファール
何となく、東洋大が仕留め始め・・・
しかし、島袋さんはすぐに配球変更?工夫?します
3 [D] 藤本 ストレート一切使わず131K空振り三振
7回表(中)
9 [9] 影山 147Kも浮き始めます
2-2から
深いライトフライ
1 [D] 板井 ショートゴロ
2 [8] 福田 サードファールフライ
捕手がかわったからなのかはわかりませんが、この回変化球をいいところに入れ、サラッと打たせてとる形で終らせました
7回裏(東)
4 [6] 鈴木(大) 0-2から
しとめました!
・・・が、セカンド西銘さんが素晴しい反応でセンター方向へ抜けようとした強い当たりを体を張って止め、1塁へ送球アウトに
疲れの出始める回だけに、このプレーは島袋さんを元気付けたことでしょう
5 [7] 山口 143K見逃し三球三振
6 [9]佐藤(秀)
141Kレフトへヒット
7 [3] 戸田
盗塁成功し、四球を選びます
2アウト1・2塁
8 [2] 森(智) ショートゴロ
島袋さん、無失点に抑えましたが、ちょっと苦しい回でした
8回表(中)
3 [4] 西銘
145Kレフトへクリーンヒット
先頭打者を出しました
4 [3] 井上 “絶対バントはありません!”・・・これがこの場面でいいのかどうか?
2-1から、ノーアウト1・2塁にはしたくないのでストライクを入れてくる確率があがります
そして打球は左中間、井上さんの良い時のコースに飛びましたが、
センターフライ
ただ、藤岡さんの重い球でなければ、HRになっていたかもしれません
5 [5] 島田 初球を振ってくる確率の高い島田さん、ここでも初球打ち
打球は1塁手のグラブを弾き頭上を通過するライト線へのヒット
1アウト1・2塁
6 [7] 杉沼 ライナー性の良い当たりもセンターフライ
2塁ランナータッチアップで、2アウト1・3塁
7 [2] 飯田 131K見せた後、149Kで空振り三振
ストレートしか狙ってないのに、ストレートでバットに当てさせず・・・それも8回に来て140K後半がバンバン出てるって・・・やっぱり凄い!
8回裏(東)
9 [5] 森(椋) 初球引っ掛けボテボテのピッチャーゴロ
HRの後なので、賢く気の強そうな島袋さんは初球ストライクで来ると思いましたが、冷静に外して・・・やっぱり賢いのには間違いないようです♪
1 [8] 小田 1-1からショートへの打球
俊足活かし内野安打に
2 [4] 上原 バントでランナー進めましたが、このバントちょっと上がって危なかったです
島袋投手も、バスターやら盗塁やら、いろんなことに対処できるよう考えながら、簡単にバントさせることはしない考える投手なのでしょう
3 [D] 藤本 インコース抜けて、
バット引いて避けるも避けきれず死球
2アウト1・2塁
中央OBの方が、大きな声で
『なんか嫌な予感がするよ~』
と・・・島袋さんが可愛そうになっちゃったわ~。
ここまで東洋大相手に頑張って新人さんに言う言葉かしら!(プチ!)
こういう味方からの言葉が、案外抑えなくてはと責任感がある子ほど負担になるのではないでしょうか。
ずっとずっと大人なのに、なんでここで『ふんばれー!』とか『大丈夫だー!』とか言ってあげられないのかしら?
このとき“当然外野前進守備”
4 [6] 鈴木(大) 2打席・3打席、そしてこの4打席目も
捉
えたー!
そして打球は前進守備のライトの頭上を越えてタイムリー!
・・・はずなのに、 ライト影山さんが後ろにもの凄い勢いでバックし、
捕球しちゃいました~
隣の飼い主バキが、
『あんたは糸井(日ハム)かい!』
と、一人突っ込み
打球が上がった時は、中央側からは悲痛な声、東洋大側からは歓声
しかし、捕球と同時に中央大側から歓声が・・・
思いがけず、東洋大ファンからもため息と一緒に“捕っちゃったよ~凄いな~”とお褒めの言葉が聞こえました。
くれぐれも言いたいのは・・・この時の大地さんのミートしたフライではない打球は、プロ1軍でもほとんど抜かれます!(自信持って断言)
しとめた大地さんも、それを阻止した影山さんも素晴しかった瞬間でした♪
9回表(中)
8 代打石川 126Kサードフライ
9 [9] 影山
150K空振り三振
1 [D] 板井 初球147K空振りし、最後は137K空振り三振
133球投げた中1日の先発が、9回に何気に150K出ちゃって、空振り三振なんか取っちゃって・・・左腕だし~
剛腕という言葉がピッタリ♪
9回裏(東)
5 [7] 山口 ユルッと引っ掛けサードゴロ
6 [9] 佐藤(秀) ユルッと引っ掛けファーストゴロ
7 [3] 戸田 インコースをファーストゴロ
早打ちだった東洋大に助けられた形に見えた島袋さん
10回表(中)
2 [8] 福田 初球おもいっきり叩き、打球は左中間へいい角度で飛びますが、影山さんに負けじと、
今度は東洋大センターの小田さんが2塁打張りの当たりを好捕球♪
3 [4] 西銘
138Kライトへクリーンヒット
ここで相談♪
4 [3] 井上 初球145K叩きセンターフライ
5 [5] 島田 初球
ランナー走りセーフになり、打者は四球
2アウト1・2塁
6 [7] 杉沼 初球叩いて良い角度もセンターフライ
10回裏(東)
島袋さんをそのまま・・・と思ったら、交代
鍵谷陽平投手
ただ、このとき疑問に思ったのは、前々日の鍵屋さんの投球を見ると、それほど悪いようには見えなかったのにきっちり東洋打線にはつかまっていた事。
そして島袋さんより、鍵谷さんの方がどんな投手か分かっているはず・・・
中央大エース(だとわたしは思ってる)島袋さんは決して崩れているわけではなく、もし負けても彼以上の投球をこの時点で確実にできる投手はすぐに思い浮かばなかったです。
しかし勝負事・・・ベンチは苦肉の策で鍵谷さんを送ってきたのでしょう。
8 [2] 岡 H2 森(智) 1-0から飛ばすもセンターフライ
9 [5] 森(椋) 初球
ライト線へのライナー性の良い当たり
抜かれても当然の当たりにダイブ
惜しくも抜けて、打者走者は必死の走塁で3塁へ行くも
クロスプレー
ブロックの足が絡むも、
なんとかタッチをかわし、
ベースに触れるのは“どちらが速いか?”
打者走者が先に触れセーフで1アウト3塁
サードも走者も激しかった分、痛かったようです・・・2人も頑張ったにゃん♪
1 [8] 小田 ランナー3塁に置いてはいるものの、1点が勝負なので1・2塁空いていることを念頭に置いて慎重な攻めをする場面
小技の利く打者でもあるので、初球の入りは外すくらいで・・・とか思っていると、
初球小さく振りミートしてのサヨナラで試合終了
いつもは勝っても静かに動く東洋大ナインですが、
この日ばかりは少年野球のこのような喜び方をされてました。
それだけ大変だったのね♪
そしてコーチが
“ちゃんと並んで~♪”と手招き・・・最後まで少年野球してました
島袋投手の東都入学は、東洋大の監督さんが1番喜んでいるかもしれません。
こんなに東洋大の監督さんがコマメに動かれたのはいつぶりでしょう
どんなに良い球を持っていても、リーグ戦になればなるほど、そして激しい戦いをする東都リーグでは考える力がないと打たれてしまいます。
島袋さんの今後が、また他チームの攻略が今から楽しみです。
そして不調なのに、逃げずに力でねじ伏せる藤岡さんは・・・いったい何者?
投手は毎回絶好調なわけではありません。
不調でランナーを背負っても、しっかり踏ん張れることで、またプロからの評価が上がったことと思います。
悪い時にこそ、どれだけ踏ん張れるか?
中央大は1得点で数字的には『見殺し』とか思われるかもしれませんが、藤岡さんから得点を上げたのだから、0点に抑えていれば勝ちということです。
中央は、守備も含めとても頑張ったように思いました。
プロでも3得点くらいで、投手への援護がないだの見殺しだの言われますが、野球は相手がいるのです。
創意工夫したかどうかや、その相手投手がエースなのか、6番手なのか、それによって本当に援護があったかなかったかといえるのだと考えます。