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ヒットエンドにゃんEX
nekoumeume.exblog.jp
2011年 03月 19日
我が家の猫事情 1・・・くたびれた茶ねこ
節電で大好きなおコタもホカホカカーペットも飼い主に消されている
今まではホッカイロを入れてくれていたが、サブちゃんが東北にホッカイロを送ったことを聞き、飼い主バキは
『今日からホッカイロも無しね・・・』と。
その代わり、お湯の入ったペットボトルをお気に入りのダンボールベットに入れてくれた
実はこれがなかなか良い♪
柔らかいほんわかした暖かさが優しく俺の体を包んでくれる

老ネコアジなんか、
我が家の猫事情 1・・・くたびれた茶ねこ_b0166128_16195858.jpg
背中に入れてるペットボトルと並行に伸びてるし~


俺ガス(サバトラのオス猫)
3月11日の夜、老ネコアジの様子がおかしくなった
13日には、急変・・・嘔吐に痙攣、激しい息使い
14日、計画停電やらなんやかんやで病院に行くことを断念
15日午後、やっと老ネコアジをつれて飼い主バキが病院に向かった・・・




 
あれは昨年10月25日のことだ
夜、玄関が開くと、バキが自分の上着に何かを抱えて帰って来た
 
何かは見えないのだが、鼻を覆いたくなる強烈な異臭がした
いつも甘えて近寄っていくグレ(メス猫・俺の姉)も近寄ろうとしない
 
そして抱えてた上着をそっと床に置くと、そこからドロだらけのグレーと茶色が混ざった猫が顔を出した
その猫は動かない
ただそこでじっとしている
 
バキはぬるま湯を器に入れている
俺はその湯を楽しみに待つも、俺のところへは運ばれてこず
そのお湯は、その猫の元へ・・・

ただ、その猫は缶詰もカリカリも一切手をつけない
 
とりあえず、バキはグレーと茶色の混ざったその猫をタオルで拭き拭きする
俺もグレも離れたところからじっと見つめている

目の周りはパンダの様に黒い・・・変わった模様の猫である
バキにされるがままで、にゃんともスンとも鳴かない

そして拭き終わったタオルの中から現れたのは、茶色の猫だった
体中ドロがついてグレーっぽく見え、目の周りは血のような涙が流れ続けて、それが蓄積されてパンダ目になっていたようだった
毛も塊だらけで毛づくろいもされていない
どうしようもない毛の固まりは、良いのか悪いのか、バキがはさみでチョキチョキカットした
 
しばらくするとおにゃじが帰宅
すでに連絡は入っていたらしいが、やはり悪臭が鼻をつき、一瞬後ずさりをしたおにゃじ

バキは早速夕食をテーブルに並べ、おにゃじがお風呂から上がるのを待つ
 
食事が始まると同時に、機関銃の如くバキの話がおにゃじを畳み掛ける

2人の会話の中に
『明日まで持ったらオリーブ(獣医)に連れてくけど、この様子だと安楽死かも・・・』
と、暗い会話

おにゃじは、あまりの悪臭と悲しい会話に食事がノドを通らないようだった

珍しく、その日ばかりはバキも食事がなかなかノドを通らず、さっさと切り上げた
 
茶色の猫は隣の部屋に寝かされている
歩くことさえままならない状態で、骨と皮だけの茶色の猫
時折口元が小さく“にゃー”と動くが、一切声にならない 

バキが俺達に言ったことは
『この子は今夜でお別れだと思う・・・だから一晩我慢して』と
 
以前20歳位の捨て猫を保護し、その死を俺は経験している
バキの言ったお別れが、それと同じだとすぐにわかった
 
バキは隣の部屋でその茶色の猫と寝る
俺とグレはおにゃじと・・・
 
しかし、グレがバキのところに行き騒ぐ
入られないよう扉を締めてしまうも、グレは扉の向こうで鳴き続ける、暴れる
寒い時期、いつもバキとくっついてお布団の中で寝るグレ
ずっとずっと扉をかじりながら鳴き続けた
いや泣き続けた
一晩中泣いたグレは、明け方にやっと泣き疲れ一匹ぼっちで部屋の隅にうずくまる
俺もおにゃじもどうして上げることもできず・・・

家猫には新しい猫は大きなストレスになる
しかし、たった一夜の我慢・・・そう思う俺だが、グレはそれを理解できずにいた
 
朝になり、その茶色の猫は家から消えていた
      ・・・バキと共に。

              つづく

 

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by fujiki-seki | 2011-03-19 09:23 | ガス文庫2《俺は知ってる》
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